
● 「集中しなさい」ではなく、集中せざるを得ない環境をつくる
2026年09月06日 09:57
「集中しなさい」ではなく、集中せざるを得ない環境をつくる
「もっと集中しよう!」
練習中、子どもたちにこんな声をかけることがあります。しかし、そもそも集中力は言葉だけで簡単に高められるものなのでしょうか。
Y.S.S.では、集中力や身体感覚へのアプローチの一つとして「ピンホール・トレーニングメガネ」を使ったボールタッチを取り入れています。
このメガネの特徴は、視界が大きく制限されること。
普段は無意識のうちに周囲からたくさんの視覚情報を受け取っていますが、見える範囲が狭くなることで、選手は自然と「ボール」「足元」「自分の身体」へ注意を向ける必要があります。
https://youtube.com/shorts/Rc-eL4bNLCY?si=7Ty8TwB1686m4Noe
「なんとなく触る」ができなくなる
いつものボールタッチなら、慣れてくるほど動きが作業的になることがあります。
しかし、視覚を制限するとそうはいきません。
ボールはどこにあるのか。
どのくらいの強さで触ったのか。
足のどの部分に当たったのか。
一つひとつの感覚を使わなければ、正確にボールを扱えません。
つまり、「集中しなさい」と言われなくても、集中する必要のある環境が生まれるわけです。
「見る」だけに頼らない選手へ
もう一つ大切なのが、視覚以外の感覚です。
見える情報が少なくなることで、足裏の感覚やボールタッチの感触、身体の位置などにも意識を向けやすくなります。
これはY.S.S.が大切にしている、「自分の身体を感じながら動かす」ことにもつながります。

もちろん、ピンホールメガネをかければ集中力そのものが直接向上する、と単純に考えるべきではありません。
目的は、あえて情報を制限することで、
「見る → 感じる → 集中する → コントロールする」
という経験をつくること。
ボールタッチを、ただの反復作業にしない。
「作業」から「没頭」へ。
技術だけでなく、自分の意識までコントロールできる選手を目指していきたいと思います。